ダンジョン的な社屋

当社の雑庫は安普請というか設計ミスというか、妙に天井が低い。
身長160cmの私でさえ、腰を屈めなければ歩けない。
入社当時、帽子のつばの所為で前上方が見えず鉄骨に頭を強打した時は死んだかと思った。意外と生きてたけど。
まあ要するに、今日は数年ぶりにまたやらかしたんですよ。

駅前の支店の二階事務所の階段も珍妙な作りで、階段の入口は狭いわ急だわの危険ポイントだった。
もしここで何かやらかすとしたら階段から転げ落ちる事だと思って、いつも足元に気をつけていたのだけど、気を付けているだけあって足元は確かだった。
しかし入口部分の梁に頭を強打した。下ばっかり見ていたので気付かなかったけど、入口の梁が低い位置にあったんだ…
何でこんなに至る所に罠が仕掛けてあるんだ我が社は!(自分の不注意です)

頭蓋骨は丈夫なようで(もしくは鍛えられた)生きてたけども、もしかして頭を打った衝撃で一部記憶が消えたりとかしてないだろうか？
私は大丈夫だろうか？

コエンマ様の嫁は、ぼたんちゃん。大丈夫、ちゃんと憶えている。

グラハムさんのセリフも暗記している、大丈夫。ちゃんと憶えている。

冷蔵庫にシュークリームがある、あれは私の分。大丈夫、ちゃんと憶えている。


頭を打った衝撃でもう一人の人格とか出来てないかな?とか思ったけど、こんな事を考えてるんなら大丈夫、いつもの私だと思う。